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牙と狼

牙狼 ( 鋼牙版 ) にドハマリした気持ちを二次小説で表現しています。

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牙狼 ( 冴島鋼牙 版 ) にドハマリして いる気持ちを、二次小説で表現して います。

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■■■二次的創作妄想小説…食べたいのはソレじゃない!?

しおしお 様とのコラボ作 ・ 第十九話 Up 致します!

今回のコラボテーマは、
食べたいのはそれじゃない 」 です!
お気付きかとは思いますが、このテーマタイトル、
あまりにも良かった為に、作品のタイトルにもしちゃいました!
さて一体、何の事を言っているのやら…?
そして、しおしお 様の作品はコチラ → 「 甘い味見
( しおしお様より、リンクの許可は頂いております )

ではでは、そんなこんなで早速どうぞ ↓ ↓ ↓
( 通常と化しましたが、尋常じゃないスクロール、
お願い致します… )
* * *
~本作に関しては 「 当ブログの注意事項 」 をご一読下さい~

冴島邸、リビング。
かちかちかち…と、時計から秒針が動く音だけが響く室内で、鋼牙は定位置の席で
魔導書を読み、カオルもその斜め隣の席で、一心に ” ある物 ” に目を通していた。
「 おい、カオル… 」
するとザルバが口火を切り、そんなカオルへ問い掛けた。
「 さっきから、一体何をそんなに熱心に読んでるんだ? 」
「 え、これ? 」
問われたカオルは、自身が手にした “ それ ” を指差し、改めて視線を向けていた。
「 これはね、広告! 」
「 …広告? 」
「 そう、“ 南の食と物産展 ” っていう催事の広告でね、大人気企画なんだよ? 」
「 へぇ~、カオルはそんな事に興味があるのか… 」
ザルバに言われ、カオルはふふ…っと笑みを零していた。
「 だって南の地は遠いから、そうそう簡単には行けないでしょ? でもこういう催事が
あれば現地に行かなくても、その土地の美味しい食べ物や物産が買えて、凄ぉ~く
楽しいから、ついつい行っちゃうの… 」
「 ふん、そんなもんか… 」
少し呆れた様にザルバが言い、だがカオルはちら…とだけ鋼牙に視線をやり、再び
広告へ視線を落としていた。
「 …んまぁ、鋼牙は興味ない…だろうけど 」
次いで、ポツリと呟くカオル。
「 いや、そんなは事ないぜ? 」
するとザルバが、意外な事を言い返してきていた。
「 へ、そうなの? 」
「 そうさ、こいつだって一人の人間だ。食い物は美味い方が良いのは当然だし、
そいつが喰えれば嬉しいと思うに決まってるさ。…なぁ、鋼牙? 」
と、楽し気にザルバが問うのに、鋼牙はちら…とだけ素早く両名へ視線を回し、
だがそのまま再び魔導書へ瞳を戻していた。つまり、否定はしなかったのだ。
「 え~? じゃあ…、鋼牙はどんな物が食べたいの? 」
言ってカオルはまた、広告へ目を戻す。
「 では俺様が教えてやろう…。見た目は色白で、触り心地は柔らかな… 」
「 色白? 柔らか? まさか、お豆腐…? 」
        せわ
言いながら、忙しなく広告の隅々へ視線を走らせるカオル。
「 時折甘い…、そうだな、花の様な香がして… 」
「 甘い花の香? …スイーツなの? 」
更なるザルバからのヒントに、カオルは広告の裏面をばさばさとひっくり返しながら、
それに合う物を探し出そうとしていた。だが―――。
             うる                   しと
「 昔はきゃんきゃんと煩さい事もあったが、今は随分と淑やかになった 」
「 …え? 」
「 最近は仕事も順調なのか、お金お金とがめつい事も言わない 」
「 ちょ、ちょっと…? 」   
次第に内容が変な方向へ逸れてゆく事に、カオルは戸惑いの問いを呟いていた。
「 ただ俺様の心配は、いつになったら二人の関係が進むかって事なのだが… 」
「 そ、それって! 」
だがついに決定的な事を言われ、カオルは思わず席を立ち上がっていた。すると
鋼牙が驚いた様にその姿に視線を向け、二人の眼差しがぶつかり合っていた。
当然の様にカオルの体温は急上昇し、顔も見る見るうちに真っ赤になってゆく。
「 ほ、ほ、ほ、ほんと…に? 」
          こわね
更に震える様な声音で、カオルが問い掛ける。
「 …俺様は、嘘は言わない 」
するとザルバが、至って冷静な口調で返していた。そんな返事に、カオルの顔は増々
赤みを強め、耳まで染まる勢いに達していた。そして―――。
「 カオル…? 」
鋼牙が、異変を示したカオルの名を呼ぶ。と、同時に―――。
「 た、た、食べたい…だなんて、鋼牙の下品ッ!! 」
そう叫んだカオルは、広告に顔を埋めながら、ばたばたとリビングから出て行って
しまっていたのだ。だが鋼牙は突然の事に困惑し、ただただその後ろ姿を見送る事
しか出来なかった。
「 ザルバ、一体何の話をした!? 」       いわ
次いでカオルからまさか “ 下品 ” などという、謂れのない言葉を投げられるとは
                      どせい
思いもしなかった鋼牙は、左の拳へ怒声をぶつける様にザルバを問いただしていた。
「 何って、お前さんも聞いてた通り、食い物の話だが…? 」
「 だったら何故、カオルは俺を下品だなどと言う? 」
「 ん~、さあなぁ~? 」
言ってザルバは、かちり…と目を閉じ、知らぬ存ぜぬを決め込んでしまった様だった。
                 らち
その様子に、もうこうなると埒が明かない事を鋼牙は認識していた為、盛大な溜息を
     せもた
漏らして背凭れに寄り掛かっていた。
のどか
長閑に両名が会話する声を背景に、心地良い思いに浸りながら魔導書へ目を通して
いたのだが、知らぬ間に話は妙な方向へ進んだらしく、自分にとって良からぬ内容と
なっていた様だった。その現状に、会話を自由にさせておく事すら実は難義な状況
             あんたん
だったのだと、鋼牙は暗澹たる思いに再び溜息をついていた。
だが何やら良くない誤解をしているカオルを、このままにしてはおけないのは確実。
鋼牙はカオルを追うべくすぐさま立ち上がり、二階のアトリエへと向かって行った…。

― 了 ―




さて今回のお話、如何だったでしょう?
デパート等で行われる地方の物産展、面白いですよね!
今回のお話はソコを入り口に、美味しい食べ物について、
ザルバとカオルが会話をする…という内容にしたのですが、
その肝心の食べ物が、どうやら違う意味だった…という事でした!
ただ鋼牙にとって “ 食べる ” という言葉に、
そういう俗っぽい意味がある認識は無いのでは…と思っています。
( だから余計に、話がゴチャつくのでしょうけど : 笑 )
ザルバも鋼牙に、「 食べ物の話をしてた 」 と言い訳してますけど、
それは “ 話の入り口が ” というだけで、カオルがザルバにとって
食べ物という認識だ…という意味ではございませんよぉ~…。
さてはて、カオルの後を追った鋼牙は、どんな言葉を掛けるのやら。
( 鋼牙がカオルに触れたい…と思っているのは事実でしょうから、
何と言って良いやら… )
では次回の作品 Up も、是非お楽しみにしてて下さいませね!
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テーマ:二次創作:小説
ジャンル:小説・文学

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