牙と狼

牙狼 ( 鋼牙版 ) にドハマリした気持ちを二次小説で表現しています。

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牙狼 ( 冴島鋼牙 版 ) にドハマリして いる気持ちを、二次小説で表現して います。

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■■■二次的創作妄想小説…思い掛けず気付く事

しおしお 様とのコラボ作 ・ 第十八話 Up 致します!

今回のコラボテーマは、
わたしだけの感触 」 です!
“ わたしだけ ” と言っている様に、
カオルだけが感じる事の出来る感触…が、テーマです。
さて一体、どんな感触なのやら…。
そして、しおしお 様の作品はコチラ → 「 永遠にあなたのもの
( しおしお様より、リンクの許可は頂いております )

ではでは、そんなこんなで早速どうぞ ↓ ↓ ↓
( 通常と化しましたが、尋常じゃないスクロール、
お願い致します… )
* * *
~ 本作に関しては 「 当ブログの注意事項 」 をご一読下さい~

「 こんにちは~! 」
午後の時間を幾分か過ぎた頃、カオルが明るい声を振り撒きながら、冴島邸の扉を
くぐって、リビングへと入って来ていた。
「 おお、いらっしゃいませ、カオル様… 」
昼食の片付けが終わったのか、テーブルを拭き上げ綺麗にしていたゴンザが、
その姿を見て一礼する。
「 うん、こんにちは、ゴンザさん… 」     
そうゴンザに挨拶しながら、リビングの脇に据えられたソファーに、鋼牙が魔導書に
目を通している姿を見つけ、ふふふ…っと笑みを零していた。
「 …如何なさいました? 何やら、とても楽しそうなご様子でございますが… 」
そんなカオルの状態に、ゴンザも笑みを見せながら問う。
「 ふふッ、じゃじゃーん!! 見て見て!! 」
するとカオルは肩掛け鞄をまさぐり、効果音と共に “ とある物 ” を取り出していた。
「 …これ、は? 」        かし                           てのひら
出てきた物に、ゴンザが首を傾げる。それは幅は然程無いものの、カオルの掌より
僅かばかり長い、長方形をした木の箱だったのだ。
「 うん、これは…ね 」
言いながら、次いでカオルが木の箱の蓋を開く。そこには―――。
「 耳かきなの!! 」             ぼんてん
形としてはよく見る、純白のふわふわした梵天が付いた耳かき一つが、箱の中に
うやうや
恭しく収められていたのだ。
「 昨日ね、出版社でパーティーがあったんだけど、その時やったビンゴゲームで
当たった景品が、これだったの 」
カオルの説明に、ゴンザは小さく頷きながら静かに聞いていた。
「 最初はがっかりしたんだけど、値段を聞いてびっくり! あのね… 」
そこまで言うと、カオルはゴンザの耳に唇を寄せた。そして―――。
「 一万円だって! 」
小声でそう、価格を呟いていた。
「 ほぉ! それはなかなかの高級品ですなぁ! 」
聞いたゴンザも一瞬目を見開き、素直に驚きの声を上げた。冴島家には常に良品
だけを揃える様にしており、一般的な物より値が張る品々を知るゴンザであっても、
カオルから聞かされたその価格には、やはり驚愕を覚えていたのだ。
「 そうなの。職人さんが材料から厳選して、手間暇かけて作った物なんですって!
だから…ね 」
そしてカオルは耳かきを箱から取り出すと、鋼牙の方へ笑顔で向き直っていた。
すると―――。
「 おい鋼牙、邪悪な思念がこっちを向いたぞ 」
ザルバが冗談めかして、カオルの様子を鋼牙へ伝えていた。無論ずっと魔導書を
                                   いきさつ
読んでいたとはいえ、近くに居た鋼牙も話を聞き、全ての経緯は把握済みだった。
軽い溜息を漏らしつつ、鋼牙がカオルの方へ顔を向ける。
「 んもぉ、ザルバってば…。ね、鋼牙、耳かき…しない? 」
ザルバの冗談に一瞬は頬を膨らませたものの、カオルは箱から取り出した耳かきを
振りながら鋼牙を誘っていた。
「 ……遠慮する 」
「 え~!? だって、いつもは綿棒でしょ? たまにはこういう高級な耳かきで、耳の
中を綺麗にするのも、良いと思うんだけどなぁ~~? 」
言ってカオルは、鋼牙の隣へ座して来ていた。だが―――。
「 やった所で、特に違いは無いと思うが… 」
そう素っ気無く返した鋼牙は、再び魔導書へ視線を落としていた。
「 そんなの、試してみなきゃ判らないじゃない… 」
「 おい、鋼牙 」
と、鋼牙が二度も拒否の言葉を呟き、カオルが淋し気に溜息をついた時、ザルバが
二人の会話に入ってきていた。
                 かゆ
「 確かお前さん、さっき耳が痒いとか言ってなかったか? 」
無論この発言は、事実ではない。いわばカオルに助け舟を出された状況に、鋼牙は
                                               つぶ
左の拳へ愕然とした視線を向けていた。だが当のザルバはそれっきり、目を瞑って
知らぬふりを決め込んでいる様だった。そんな姿を見た鋼牙は、してやられたのだと
諦めの溜息をつき、次いでカオルに眼差しを向けていた。そこには―――。
「 ほらぁ~、痒いなら耳かきしようよぉ~ 」
きらきらとした瞳で、何とも楽し気な表情で鋼牙を誘うカオルの姿があった。
「 では…、どうすれば良い? 」
そして覚悟を決め短く息を漏らすと、鋼牙は手にしていた魔導書をテーブルに置き、
改めてカオルへ問うていた。
「 私がしてあげる! 鋼牙、横になって! 」                     もも
鋼牙がようやく承諾を返した事に、カオルは更に笑顔を輝かせ、自身の両の腿を
ぽんぽんと叩いて示していた。
すると再度溜息をついた鋼牙は意を決し、ごろり…と横になると、カオルの腿の上に
頭を乗せていた。それはカオルに背を向けた状態だったが、“ 好きにしろ ” とでも
言う様に静かに目を閉じ、腕を組んだ姿であった。
「 じゃあ…、始める、ね 」
言ってカオルは鋼牙の耳にそっと触れ、耳かきを差し入れていた。その途端―――。
「 ………ッ 」
鋼牙が眉根を寄せ、僅かばかり身を震わせたのだ。
「 鋼牙? 」
「 ……いや、何でもない 」
驚き問い掛けたカオルに、鋼牙は平静に答える。だが実のところ、人から耳の奥など
触れられた初めての感覚に、鋼牙の身が敏感に反応していたのだ。
無論幼い頃、親代わりとなったゴンザから、耳を綺麗にされた事はあっただろう。だが
それも遥か昔の事になり、以後は自身で行う様になってからは、人から触れられる
という感覚は久々で、もはや初めてと言っても過言ではなかったのだ。    くすぐ
しかも当のカオルも、してあげると言った割には手付きがおぼつかなく、まるで擽る
様に耳かきを当ててくるのだ。鋼牙としては、何とも堪った物ではない状況だった。
そして一方のカオルも、時折ぶるり…と震える鋼牙から自身の腿へと伝わる感覚に、
どくん…と胸が跳ねるのを感じていたのだ。そのせいか、鋼牙の頭が乗った腿が
とても敏感になり、自身の意識が全てそこへ向いている様な錯覚を覚える程だった。
“ そっか…、勢いでさせちゃったけど、膝枕なんて初めてだったっけ… ”
                     ほて
その事に気付いたカオルは顔が火照ってゆくのを感じつつ、自身の腿の上に掛かる
重みに、得も言われぬ気恥ずかしさを覚えていた。
“ それにこんな風に無防備に触れさせてくれるなんて、きっと私だけ…だよね ”
                じだ
鋼牙の髪に触れ、そっと耳朶にも指を滑らせながら、カオルは更にそう思っていた。
普段の鋼牙は、魔戒騎士最高位 ・ 黄金騎士牙狼の称号を継ぐ守りし者として、
苛烈な日々を送っている。それはきっと誰も容易に近づけさせない、死角となるその
                              まと
背後に立つ事すら叶わぬ程の緊張感を、全身に纏う様な状況だろう。だが今こうして
静かな時を過ごす姿は単なる人であり、ただ一人の男に過ぎない。いついかなる時も
戦いに身を捧げている…という鋼牙が、張り詰めた心の糸を緩ませ、無防備にも背を
預け、この状況を許してくれている事が、カオルにとっては何よりも嬉しかったのだ。
“ こんな穏やかな時が、ずっと続けば良いのに… ”
そしてカオルが心からそう願った、その時だった―――。
「 ……どうした 」
「 へッ!? 」
鋼牙が目を閉じたまま、カオルへ問い掛けてきていた。当のカオルは初めて知った
                          ふけ
感触と、その事に対して陶然とした想いに耽っていた為、鋼牙から声を掛けられた
事に、単純に驚いてしまっていた。
「 手が止まっているが… 」
「 あッ、え…、ご、ごめん…! 」
鋼牙からそう言われ、初めて自身の手が止まっている事に気付いたカオルは、
慌てて再び耳かきを動かし始めていた。だが、その途端―――。
「 ……ッ! 」
鋼牙がびくり! と身を跳ねさせ、弾かれた様に飛び起きていたのだ。思わず慌てた
事で手元が不注意になったのか、耳かきの動きが乱雑になり、鋼牙の耳深くに
差し込んでしまっていたからだった。
「 ご、ごめんなさい、鋼牙! 」
「 ……気にするな 」
うろた   
狼狽えた様にカオルがそう言うのに、だが鋼牙は低く素っ気無く返すと、耳の奥を
いじ
弄りながらテーブル上の魔導書を掴み、そのままリビングを後にしてしまっていた。
「 …何だ鋼牙、カオルの耳かきはお気に召さなかったのか? 」
するとそんな鋼牙の態度に、ザルバがふざけながらも疑問を投げ掛けてくる。無論、
気に入る入らないの話ではなく、この状況を続ける事が鋼牙には限界だったのだ。
カオルから催促され、諦め半分で耳かきを受け入れたまでは良かったが、その実
カオルの腿に横たわり、柔らかさを実感した瞬間、すぐに後悔し始めていたのだ。
女性に憑依したホラーとの戦いや烈花と組手をした時に、その肉身の柔らかさは
充分に知っているつもりだった。だがそれとこれとでは、全く意味合いが違っており、
鋼牙は己の頬や頭部に触れるカオルの腿の感覚に、今更ながら戸惑っていたのだ。
しかもカオルは耳かきで鋼牙の耳の内を、何とも微かに触れてくる。快感にも似た
感覚を伴う震えが鋼牙の背を幾度となく駆け抜け、もはや耐え難い状況にまで
なっていたのだった。
「 それとも…、もしやお前さん、単に恥ずかしくなっただけか? 」
次いでザルバが、笑いを含ませながら訊いてくる。
「 うるさい、黙ってろ… 」
図星をザルバに言い当てられ、鋼牙が一言荒く返した時、突如として耳の内に得も
言われぬ感触が甦り、鋼牙はその身をぶるり…と震わせていた。
「 …やれやれ。お前さん達は、本当に面倒だな… 」
二階の私室へ戻って行く鋼牙の左手で、ザルバがぼそり…と小さく呟く。ただその
呟きは、やはりどこか楽し気なものであった…。

― 了 ―




“ わたしだけの感触 ”、如何だったでしょうか?
実はカオルから鋼牙に耳かきをさせたい…という妄想が、
以前からありまして、このテーマなら出来るのでは? と思い、
書いてみました。
耳かき = 膝枕…という事で ( そ、そうなのか?? )、
カオルは自身の腿という場所に、鋼牙の頭部が乗る…という、
特別な感触を感じる事が出来ました。
( 鋼牙も自身の頭部に、カオルの腿の感触を覚えました )
しかもこんな事は、二人が互いにしか許し合わない事だから、
感じられた感触だったのかな…、とも思います。
むふふ、こういう “ 特別 ” が、どんどん増えると良いですよね…。
ではまた次回の Up を、是非とも楽しみにしていて下さいませね
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テーマ:二次創作:小説
ジャンル:小説・文学

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