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牙と狼

牙狼 ( 鋼牙版 ) にドハマリした気持ちを二次小説で表現しています。

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牙狼 ( 冴島鋼牙 版 ) にドハマリして いる気持ちを、二次小説で表現して います。

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■■■二次的創作妄想小説…Reincarnation of the storm 15

ラストにして今回のお話は、ちょぉぉ~~っと長いので、
下に隠した状態で Up 致しました。

ではでは尋常じゃないスクロールと共に、
最後のジャックからの “ 苛々 ” 攻撃 ( 笑 )、
どうぞご一読下さいませ…。

↓ ↓ ↓
* * *
~本作に関しては 「 当ブログの注意事項 」 をご一読下さい~
☆ 鋼牙とカオルは夫婦設定となっております ☆

雲一つ無い晴天の下の、冴島邸庭先。
これから帰国の途に就くジャックと共に、鋼牙とカオル、そしてゴンザの四人は、
魔戒道が開ける庭先に出ていたのだ。
ジャックは栗色の皮製ボストンバッグを地に置き、清々しい笑みで鋼牙やカオル、
更にその背後に控えているゴンザの方へと振り向いた。
「 …この度は、大変お世話になりました 」
言ってジャックが、頭を下げる。
「 いえ…、至らぬ点も多かったのではと、心配しております 」
するとゴンザがそれに応える様に、頭を下げていた。
「 そんな…! 至れり尽くせりで、充分に良くして頂きました 」
「 左様ですか…、それならば安心ですが。おお、それと… 」
次いでゴンザは、手にしていた紙袋をジャックへと差し出していた。
「 零様より、お気に入りのスイーツショップの焼き菓子と、レオ様より以前頂いた
魔導書を参考に作ったという、魔導具が入っております。お二人共本日は、
どうしても外せない用件があるとかで、見送りには来れないそうで、こちらの品々を
預かっておりました… 」
「 涼邑様も布道様も、名立たる魔戒の者…。お忙しいのは、当然です 」
恐縮するゴンザに、ジャックは穏やかな笑みを返し、その紙袋を受け取っていた。
「 それと鋼牙様より、和紅茶の茶葉を…。イギリスと言えば紅茶ですので、冴島家
お抱えの茶園が作った紅茶を取り寄せた次第です 」
「 ほぉ、それは何とも貴重な! 帰国後のティータイムが楽しみです 」
にこやかにジャックとゴンザが会話するその脇で、鋼牙はその腕にしがみ付く
カオルを支え続けていた。
「 …カオル、無理して見送りに出ずとも良いんだぞ 」
鋼牙が小声で、カオルに言う。昨夜、カオルの言動に嫉妬の念に駆られた鋼牙が、
その身をたっぷりと愛したのだ。それ故、今朝のカオルは足腰が立たず、帰郷する
ジャックを見送るのも鋼牙の助けが無ければ、ただじっと立っている事すらやっと…
の状況だったのだ。
「 だって…! ジャックさん帰っちゃうんだし、鋼牙がジャックさんと仲良くしてくれる、
最後のチャンスなんだもん… 」
その言葉を聞き、今の今まで忘れていた事を突き付けられたと、鋼牙はそれとは
判らぬ様な溜息をついた。カオルは鋼牙とジャックの間に “ 何かしらの亀裂 ” が
生じている事を察知しているらしく、魔戒の者同士なのだから仲良くして欲しいと
懇願してくるのだ。それはその原因が、カオル本人にある…など知る由もなく、だ。
例えカオルからの願いでも、いやカオルからの願いだからこそ、鋼牙には厄介な
問題だった。すると―――。
「 冴島様、大変お世話になりました… 」
ジャックが改めて、鋼牙とカオルに頭を下げてくる。
「 ………いや 」
短く返答する鋼牙に向け、ジャックが握手を求めて手を差し出してきていた。鋼牙は
それに応える様に、その厚い手を握り返した。
「 またいつか…、必ず来てねジャックさん! 」
二人が固く手を握り合う姿を見て、カオルは満面の笑みでジャックに言った。
「 ありがとうございます、冴島夫人… 」
穏やかな笑みをカオルに見せると、次いでジャックはボストンバックを持ち上げ、
庭の奥へと歩き始めていた。と、思った途端―――。
「 あぁ、そうでした! 」
そう呟くとジャックは再び鋼牙の前に戻り、にっこり…と笑みを見せた。そして――。
「 ヤカチサマオフメデユコバ、シイリッケリカガセナチカサ? 」
( 私からのプレゼントは、気に入って頂けましたか? )
急に小声になり、魔戒語で話し掛けてきたのだ。
「 プレゼント? 」
    いぶか
鋼牙が訝しんで、問い直す。
「 バリ。シオルナレノッケタレヂナブヂユイフメデユコヨヤカチケロリカオゲツザ、
タスパユラカミタレヂナタナイノルセコッケリカガセカオゲバ…? 」
( はい。昨日前もって冴島夫人にプレゼントを渡しておいたのですが、
昨晩辺り冴島様にも受け取って頂けたのでは…? )
「 …………… 」
言われた鋼牙は、ジャックの言葉の意味を噛み締める様にして考えていた。昨日
カオルに渡したプレゼントを、昨晩鋼牙が受け取るとは…? と、次の瞬間―――。
「 まさか…! 」
鋼牙は愕然とした表情でジャックを見、気付いた事実に息を呑んでいた。カオルへの
“ プレゼント ” とは、つまり昨晩の “ 情交 ”の事ではないのか…と思い至ったのだ。
昨晩のカオルは妙に艶めかしく見え、嫉妬に駆られていたとはいえ、鋼牙はまるで
突き動かされる様に、カオルとの情交に至っていた。それが実はジャックによって
術を施され、普段よりぐっと艶めかしく見えるようになったカオルと、鋼牙はまんまと
情交に至らされたのではないか…、という事に気付いたのだ。
「 タタワサアベユメリオクノミコ…、タレヂナブヂユヨチラヤテアソソキイタテカサッカオ
ゲツザ、タレヂナタナノカオチユゲリカガセナチカサ?」
( ささやかな返礼のつもりと…、冴島夫人を幸せな心地にさせたかったのですが、
冴島様も楽しんで頂けましたか? )
「 ジャック…ッ! 」
余裕しゃくしゃくな笑みを向けるジャックに、ぎり…っと歯を食い縛り、拳を握った
鋼牙はまるでホラーと対峙する時の様な鋭い眼差しで、睨み返していた。すると―-。
「 こ、鋼牙…!? 」
すぐ脇にいたカオルが、突如として変貌した鋼牙の様子に、困惑した様な声を
上げていた。
「 仲良く…して、よ 」
掴んだ魔法衣の袖を、くいくい…と引っ張り、鋼牙に小声で注意を促すカオル。
最後のチャンスという時になって、理由は判らないがジャックと鋼牙がまた、
いさか
諍いを始めた様にカオルには見えたのだ。そんな心配げなカオルの様を見ると、
鋼牙に出来る事は一つしか無い。
        あんねい
「 ……………安寧を祈る 」
「 ありがとうございます 」
沸々と湧き起こる怒りを、大きな呼吸で無理矢理鎮め、今度は鋼牙の方から握手を
求めると、ジャックもそれに応じて二人は固く手を握り合っていた。その行為を見て、
カオルは安堵の吐息を漏らしていた。
「 では、これにて… 」
言ってジャックが庭の奥に進む。そして鋼牙がジャックの前方に左の拳を突き出し、
ザルバに魔戒道を開かせた。すると―――。
「 またいつか、お会いしましょう…! 」
大仰に頭を下げ、そしてカオルに向けウィンクをすると、魔戒道の奥へと姿を消して
行った。と、ほぼ同時に、魔戒道の入り口が霧散する。
「 本当に…、やれやれ…だったな、鋼牙 」
その途端、様子を見守っていたザルバが、溜息の様な呟きを漏らしていた。
「 ……出来る事なら金輪際、海外の仕事は願い下げだ 」
すると鋼牙が、カオルに聞こえない様、小声で返していた。
「 ほ…、黄金騎士ともあろうお前が、そんな事を言うとはな。だがまぁ、あんな事を
されたんなら、それも仕方のない事か…」
くくく…っと、いつもの笑いがザルバから零れる。すると、その時―――。
「 鋼牙… 」
カオルが愛らしい笑みを向け、ぽつり…と声を掛けてきていた。
「 素敵な友達が出来て、良かったね! 」
その言葉を聞き、鋼牙がど…っと疲れを感じたのは、言うまでもなかった…。

― 了 ―




わぁ~、ジャック来日編、これにて終了ですぅ~!
いやはや、何だかんだで長編になりましたね…。
そしてジャックがカオルに見せていた、綺麗な光景の術の正体、
まさかまさかの “ 相手をその気にさせちゃう術 ”…でした!
その事で鋼牙は最大級に翻弄され、二度と会いたくないッ!という程に、
イラぁぁぁ~~~ッ! とさせられました ( 笑 )
いやぁ~、我ながらジャックやるなぁ~ ( 度胸あるなぁ~ ) と思ってます。
( 下手したら、牙狼剣でバッサリ…!! だったかも : 汗 )
でもそんなジャックだったのに、意外にウケが良くて、
この話を思い切って Up してみて良かったな…と思っています。
さてさてジャックの話も、無事に終了しましたので、
次回の話の Up も、是非ともお楽しみにしていて下さいませね。
では、また!!
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テーマ:二次創作:小説
ジャンル:小説・文学

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