牙と狼

牙狼 ( 鋼牙版 ) にドハマリした気持ちを二次小説で表現しています。

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Author:茅
牙狼 ( 冴島鋼牙 版 ) にドハマリして いる気持ちを、二次小説で表現して います。

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■■■当ブログの注意事項

初めまして! 「 牙と狼 」 を管理している茅 ( ちがや ) と申します。
駄文の羅列的二次小説を、ユルユル Up しております。

当ブログは 「 牙狼 」 ( 冴島鋼牙版 ) ファンによる、非公式二次小説ブログです。
当然ながら、公式作品とは一切関係はございません。

なるべく公式作品の世界観を壊し過ぎない様に…とは思っていますが、
当ブログは管理人の “ 妄想 ” で成り立っていますので、公式作品イメージを
壊されたくない方は、“ 回れ右 ” をオススメします。

当ブログのカップリングは鋼カオがメインで、稀に翼邪、シグ烈くらいです。

稀にオリジナルのキャラクターが出て来ますが、当然ながら公式作品とは
一切関係はございません。

リンクに関しては、フリーという訳ではありませんので、コメントや拍手欄にて
ご一報頂ければと思います。

当ブログから直接、公式 HP には行かないで下さいませ。

当ブログの作品は、全て転載・複製は厳禁です。

もし誤字 ・ 脱字がありましたら、ご指摘頂ければ幸いです。

公式作品との食い違いもありますが、“ シロウトの駄文 ” だと、
広ぉ~い心で、サラリと流して頂ければなと思います。
( 公式作の設定書などを所持しておりませんので、当ブログ内において
違う説明が出る可能性がありますが、こちらもサラリと流して頂ければ
嬉しいです )
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■■■総合目次

過去作は、コチラの年度別目次からどうぞ!

 しおしお様とのコラボ
 2016 年度
 2015 年度
 2014 年度
 2013 年度        2017 年度

■■■二次的創作妄想小説…魔法衣の重み 1

~本作に関しては 「 当ブログの注意事項 」 をご一読下さい~

「 おい鋼牙、指令書が届いてるぞ 」
冴島邸、リビング。鋼牙は定位置である席に座し、ただ黙々と厚い魔導書に視線を
落とし、カオルの方は近くのソファーでスケッチブックに鉛筆を走らせ続け、夕暮れ
   のどか    おのおの
近い長閑な時を、各々自由に過ごしていた。そんな中、ザルバの声が二人の間に
流れる優しいしじまを打ち破っていた。        
その言葉に、鋼牙がふと顔を上げる。すると窓際に据えられた飾り棚に、見慣れた
赤い封筒が、まるで飾られているかの様に、置かれていた。
じきにホラーが好む、闇の頃合い。指令書が届く事の多い時間帯ではあるが、
                                        しさ
それは同時に、ゴンザの作る美味しい夕食がお預けになる事を示唆していた。
読んでいた魔導書を閉じ、指令書を取りに立つ鋼牙。当然ながらカオルも、その
様子を見守っていた。
そして手にした指令書に、魔導火を灯す。その瞬間、一気に燃え尽きた封筒の
中から指令を伝える魔導文字が、鋼牙の眼前に次々と浮かび上がっていった。
そこまでは、いつもの光景だったのかもしれない。だがカオルは、見逃さなかった。
指令を黙って読み進める鋼牙の表情が、一瞬険しく曇っていた事を―――。
「 ゴンザ、出掛けるぞ! 」                        むね
次いで鋼牙は、指令書の文字が消えるより早く、ゴンザへ外出の旨を知らせるべく、
声を上げた。
もう幾年も続くホラー狩りへ向かう為の、習慣。きっとどこからともなくゴンザが
現われ、鋼牙の外出準備と見送りの為に出て来るだろう。鋼牙もカオルも、
ザルバさえもそう思っていた。  しば
だが今日は、様子が違っていた。暫し待てども、ゴンザがリビングへと駆け込んで
来る足音はおろか、気配すら無いのだ。
「 ゴンザ! 」
今一度、ゴンザの名を呼ぶ鋼牙。さすがにカオルも心配になり始め、ソファーを
離れ、廊下に出た。
「 ゴンザさぁ~ん? 」
邸内のどこかに居るであろうゴンザに向け、鋼牙と同様に声を上げるカオル。
それでも尚、ゴンザが姿を見せる事はなかった。すると―――。
「 …仕方ないな。カオル、お前さんから鋼牙はホラー狩りに出掛けたと、ゴンザに
伝えてくれないか? 」
廊下から戻ったカオルへ、ザルバが伝言を頼んでいた。
                          かきゅう
オブジェの浄化とは違い、指令書の場合は火急の状況である事も多い。そんな
状況下で、ゆっくり見送りを受けている訳にはいかないのだ。
「 う、うん…、わかった 」
初めての事態に、戸惑いながらも返事をしたカオルは、次いでリビングの端にある
木製のポールハンガーへ掛けられた魔法衣へと、駆け寄っていた。
鋼牙がホラー狩りへ出る時は、いつもゴンザに魔法衣を羽織らせて貰う。だが
ゴンザが不在の今、その役割を担うのは自分しかいないと、カオルは思ったのだ。
そして、掛けられた魔法衣を取る。その途端―――。
「 ……ッ 」
ずしり…とした負荷が両の腕に掛かり、カオルはその重みに驚きの短い呻きを、
思わず漏らしていた。  まと
魔戒騎士や法師が身に纏う魔法衣は、特殊な衣服だ。一見すると丈の長い
がいとう
外套でしかないが、その内側には魔界と繋がった裏地が付けられており、そこから
魔戒剣等の出し入れが可能なのだ。他にもホラーと戦う際に受ける衝撃を防ぎ、
返り血も撥ね退ける機能も備わっている。それ故魔法衣には、見た目では
計り知れない、そして市井の者には驚く程の重量が有るのだ。
この重みを常に背負いながら、鋼牙は戦っている。その事実に気付いたカオルは、
魔法衣から目が離せなくなっていた。
何よりこれは、戦闘服だ。それを鋼牙に着させる…という事は、鋼牙を戦いの場へ
送り出すという行為に他ならなかった。
いつもはゴンザの仕事だと思っていたが、いざ自分でその役割をしてみると、
得も言われぬ不安がじわじわと、カオルの胸の内を侵食してゆく様な、そんな感覚に
襲われていたのだ。すると―――。
「 …カオル? 」
異変を示したカオルの様子に、鋼牙が声を掛ける。
「 ……え? 」
「 どうした 」
鋼牙に問われ、はた…と我に返った様な反応をしたカオルは慌てて首を振り、
笑顔を見せていた。
「 ううん、何でもない…! 」
そう言って魔法衣を手に鋼牙の元へ戻ると、その背後に回り込む。そしてゴンザが
いつもする様に鋼牙へ魔法衣の袖を通させると、爪先立ちで背伸びしながら肩まで
羽織らせ、今度は鋼牙の前方に立ち、襟や他に乱れが無いか整えていた。
と、その時だった―――。
「 カオル 」                    こわね
再び鋼牙が、今度は先程とは違い、真摯な声音でその名を呼んでいた。
「 …何? 」
小首を傾げ、そんな鋼牙に微笑んで応えるカオル。それでも呼び掛けた当の本人
である鋼牙は、無言で見つめ返してくるばかりだった。
「 鋼牙? 」
すると先程とは逆に、カオルが鋼牙へ問い掛けていた。だが―――。
「 …いや、行ってくる 」
そう言うと、鋼牙はカオルに背を向け、屋敷を後にしていた。

― 続 ―




さてはて、また新しい話を Up 致します!
この話を思い付いたきっかけは、鋼牙に魔法衣を着脱させるのは、
いつもゴンザさんの役割だけど、もしそれをカオルがやってみたら、
カオルは一体どう思うだろうか…と考えた事でした。
戦闘服である魔法衣を着せ、ホラー狩り ( 戦場 ) へと送り出す…。
さらりと行われていたけど、案外それは重々しい事なんじゃないか…と。
( 初回で既に、カオルもどきり…としていますし )
そして魔法衣の説明なのですが、あちこちで聞きかじった情報だったりして、
正確ではない可能性もあるので、優しくスルーして下さいませね。
それにホラーの返り血って、魔戒剣が吸ってる…とドコかで見ましたので、
魔法衣が撥ね返す…訳ではないのかも、です ( スミマセン! )
そもそも魔法衣に重みなんて皆無かも…なので、見て見ぬフリをお願いします!
…さてさて、初めて鋼牙に魔法衣を着せ、その行為に “ 重み ” を覚えたカオルと、
そんなカオルに、何かしらを感じた鋼牙…。
この先どんな展開になるのか、是非また覗きに来て下さいませね!
ではでは…

テーマ:二次創作:小説
ジャンル:小説・文学

■■■~5/18拍手コメントへのお返事

拍手コメントありがとうございます!!