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牙と狼

牙狼 ( 鋼牙版 ) にドハマリした気持ちを二次小説で表現しています。

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茅

Author:茅
牙狼 ( 冴島鋼牙 版 ) にドハマリして いる気持ちを、二次小説で表現して います。

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■■■当ブログの注意事項

初めまして! 「 牙と狼 」 を管理している茅 ( ちがや ) と申します。
駄文の羅列的二次小説を、ユルユル Up しております。

当ブログは 「 牙狼 」 ( 冴島鋼牙版 ) ファンによる、非公式二次小説ブログです。
当然ながら、公式作品とは一切関係はございません。

なるべく公式作品の世界観を壊し過ぎない様に…とは思っていますが、
当ブログは管理人の “ 妄想 ” で成り立っていますので、公式作品イメージを
壊されたくない方は、“ 回れ右 ” をオススメします。

当ブログのカップリングは鋼カオがメインで、稀に翼邪、シグ烈くらいです。

稀にオリジナルのキャラクターが出て来ますが、当然ながら公式作品とは
一切関係はございませんし、オリキャラの名前が実在の方と一致しても、
全くもって無関係でございます。

リンクに関しては、フリーという訳ではありませんので、コメントや拍手欄にて
ご一報頂ければと思います。

当ブログから直接、公式 HP には行かないで下さいませ。

当ブログの作品は、全て転載・複製は厳禁です。

もし誤字 ・ 脱字がありましたら、ご指摘頂ければ幸いです。

公式作品との食い違いもありますが、“ シロウトの駄文 ” だと、
広ぉ~い心で、サラリと流して頂ければなと思います。
( 公式作の設定書などを所持しておりませんので、当ブログ内において
違う説明が出る可能性がありますが、こちらもサラリと流して頂ければ
嬉しいです )
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■■■総合目次

過去作は、コチラの年別目次からどうぞ!

 しおしお様とのコラボ作品
 2016 年 Up 作品
 2015 年 Up 作品        2019 年 Up 作品
 2014 年 Up 作品        2018 年 Up 作品
 2013 年 Up 作品        2017 年 Up 作品

■■■二次的創作妄想小説…“ 願い ” という名の思惑 17

~本作に関しては 「 当ブログの注意事項 」 をご一読下さい~

「 …リルヴァ、もう怒らないから、きちんと説明してくれ 」
両の手に持ったリルヴァに向け、草汰は溜息をつく様にして、だが今度は優しく
話し掛けていた。だが―――。
「 …う、うん。解った、草ちゃん 」
「 リルヴァ、草汰って呼べって言っただろ! 」
リルヴァが以前の仇名で呼ぶ事に、鋼牙がそれを聞いていると気付いた草汰は、
気恥ずかしさに一瞬鋼牙を盗み見た後、リルヴァに注意を発していた。
「 あ、ごめん! そうだった… 」
するとリルヴァが羽を幾度か羽ばたかせて詫び、それに草汰も肩を落として溜息を

吐くと、だが安堵した様な笑みを見せ、少しだけ両者の雰囲気が和んでいた。
                がだ
「 …あ、あのね、草汰は駕舵の称号を継ぐ騎士でしょ? その称号を継ぐ騎士は
代々、北の管轄を拠点にホラー狩りをしてきたの。でも数年前、牙狼の称号を
継ぐ者がこの北の管轄にやって来て以降、少し “ 仕事量 ” が減った様な気が
しててね… 」
「 …でもそれは、良い事なのでは? 」
その時、思わずレオが、リルヴァに問い掛けていた。
「 ええ、確かにね。でも私は草汰に、騎士としてもっと活躍して欲しいって思ってるし、
草汰はもっと強くなれる、より多くの人々を守れる騎士だって信じてるの 」
「 そんな、買い被り過ぎだよ… 」
リルヴァが草汰を評価する言葉に、当の本人が困惑した様な発言を返していた。
「 ううん! 私は代々の駕舵の称号を継ぐ騎士と契約をしてきたけれど、草汰には
まだ強くなれる余地があるって思えるの。そしていつしか元老院付きの騎士にだって
なれる筈だって…! 」
「 ふん、成程な… 」
するとその時、ザルバがどこか呆れた様な口調で告げていた。     
「 つまりはだ、たとえ称号持ちであったとしても、それだけでは騎士としての能力には
こころもと
心許ない。だが力をつけ、元老院付きを許される程の強い騎士になれば、そうそう
簡単には死なないだろう。結局のところ、契約主の騎士が生き続ける限り、魔導具の
              あぶ
お前さんが “ 食事 ” に溢れる心配をしなくて済む…って、そういう算段の話だろ? 」
「 違うわ! 」            こわね
だが次の瞬間、リルヴァが鋭い声音で、ザルバの発言を否定していた。騎士と契約
する魔導具は、相棒として騎士のホラー狩りを助ける代わり、月に一度その騎士の
命を一日分、“ 食事 ” という形で提供を受ける契約を交わしている。だがもし騎士が
命を落とし、新たな契約主が見つからなければ、魔導具ではあっても元々はホラーの
身の上、封印され魔界へと送り帰されてしまうのだ。それ故に、契約主である騎士の
“ 強さ ” は、魔導具にとって死活問題そのものでもあり、下手をすれば次代の騎士と
                 
契約出来るか否かにさえ、懸かってくる話になるのだ。その事をザルバは推測し、
指摘したのだった。だが―――。
「 そんなさもしい理由じゃないわ! 私は純粋に、草汰に元老院付きになれる様な、
強い騎士になって欲しくて、ホラー狩りをもっと多く出来る様、牙狼に “ 控えて ”
貰っただけなのよ!! 」
リルヴァは羽をばたつかせ、必死になって答えた。すると―――。
「 その為にカオルさんに術を掛け、鋼牙さんの動きを封じたって言うんですか!?
その事で、どれだけ多くの騎士や法師が大変な状況下に置かれた事か…! 」
リルヴァの話を黙って聞いていたレオが、激怒に声を震わせていた。それもその筈、
レオは “ 術者 ” を見つける為に、元老院を始め、各管轄の番犬所を見て回る間に、
多くの騎士や法師達がこの “ 異常事態 ” に、目を回している姿を目の当たりにして
いたのだ。だがその真相が、契約主の騎士に強くなって欲しいという願い…、いや
思惑にも似た私情の為に行われたのだと知り、普段は冷静なレオが、思わず激怒
してしまっていたのだ。
「 だ、だって…、仕事量が減ると、草汰の活躍出来る場も減るんだもの… 」
「 リルヴァ… 」
レオに怒鳴られ、一気に消沈したリルヴァの様子に、草汰は天を仰ぐ様にして、
溜息を漏らしていた。
元老院付きになる。その事実は、魔導具にだけではなく、騎士や法師本人の全て
― 生活基盤が底上げされる程 ― に大きな影響を及ぼす事でもあるのだ。その為、
元老院付きを強く望む騎士や法師も多く、結果、ホラー狩りの実力を上げる効果にも
一程度は関係していると言っていい状態ではあった。だが―――。
「 その行為は…、“ 力のみを望むな ” という、騎士の根底に係わります 」
冷静さを欠いた己を律する様に、レオは深呼吸にも似た息を吐きながら、静かにそう
リルヴァに告げていた。
「 そう…、ね 」
レオに諭されるが如く言われたリルヴァは、小さく返答するにとどまっていた。過去、
魔戒の歴史において、力を追い求めたが故に、身の破滅を招いた騎士や法師は
数知れず存在し、ホラーを狩るに優位な力を得る事と、そしてそれを過剰なまでに
追い求めないという相反する状況を保たなければならない事は、魔戒においては
“ 命題 ” と言っても過言ではない問題だった。
そして何よりレオの兄シグマも、騎士としての己の能力にどこか慢心していた人物
だった。だがそんな思いを父に見透かされ、狼怒の称号を継がせて貰えなかった
事で法師となる道を選び、更に逆恨みの様に全ての騎士を滅ぼし、法師が人を
守っていた時代を取り戻す…などという暴挙に及んだのだ。無論その結果は、全ての
騎士や法師達の知る所ではあるが、レオにとっては “ 力 ” を追い求めるという事に、
人一倍、苦い記憶を持っている為、許せない想いは強かったのだ。すると―――。
「 …リルヴァ、ごめん。俺が不甲斐ないばっかりに、こんな事をさせて… 」
                        
草汰が肩を落とし、幾度目かの溜息を吐いていた。当然ながら皆が皆、元老院
付きを望む訳でもなく、草汰自身も、己に上昇志向が欠けている事や、立身出世に
興味が無い事には、薄々感づいていた。ただ単純にホラー狩りをし、人々の生命と
未来が守れているのなら、それで良いと思っていたのだ。
だがリルヴァは違っていた。リルヴァは駕舵の称号を継ぐ者の相棒として、長く共に
       おこな
ホラー狩りを行ってきたのだ。つまり全く異なる立場で騎士 ― 草汰 ― やホラー狩り
を見つめ、故に “ 強さ ” を求めていたのだ。
「 俺がもっともっと強い騎士だったら、リルヴァに変な心配も、こんな事もさせずに
済んだだろうって思って… 」
「 そんな… 」
リルヴァの想いに初めて触れ、ようやくその事に気付いた草汰は、己への情けなさに
だがどこか達観した様な淡い笑みを見せ、リルヴァも力なく一言返す事しか
出来なかった。
「 とにかく、番犬所に行かなきゃ…。番犬所で全てを報告して、処罰を受けないと、
このまま騎士を続ける事なんて、出来ないよ… 」
“ 騎士を続けさせて貰える程の処罰だったら…の話だけどね ” という言葉も同時に
脳裏に浮いたが、ただ草汰はそれを口にする事はなかった。
次いで草汰は鋼牙達に一礼して背を向けると、その場から立ち去ろうとしていた。
すると――。
「 待て 」
その背後へ、鋼牙が声を掛けていた。

― 続 ―




守りし者の騎士の相棒であり、
ホラー狩りを助ける筈の魔導具リルヴァが、
何故そんな事をしたのか…の真相が、判明しました。
その画策の全貌とは、ホラー狩りの頻度を増やす事で、
草汰に強くなって貰い、一目置かれる程の存在となり、
最終的には元老院付きの騎士になって欲しかったから…。
私の中での設定では、一般の騎士と元老院付きでは、
生活状況が、まるで違うのではないか…と思っております。
ただ草汰は出世に興味が無く、その辺がリルヴァとの相違で、
今回の事件の全ての引き金であったかな…と。
まぁ草汰はそもそも称号持ちで、生活レベルは良い方でしょうけど、
でもそこに元老院付きの名が加われば、更に上の段階となり、
リルヴァは安堵出来た…という事だと思います。
そして魔導具が契約主を失うと、封印されてしまう…という設定は、
完全にオリジナルですので、フンワリ受け止めて下さいませね。
さてはて、もうすぐ最終話!!
どんなラストが待ち受けているのか、もう暫くお付き合い下さい ☆
では次回の Up まで、お待ち頂ければ嬉しく思います

テーマ:二次創作:小説
ジャンル:小説・文学

■■■~1/10拍手コメントへのお返事

拍手コメントありがとうございます!!